<< 『曼荼羅の宇宙』番外編。 | main | NHKBSプレミアム『曼荼羅の宇宙』再放送決定! >>
終了のご挨拶。
大変遅ればせながら、公演終了のご挨拶です。

10月17日〜21日新国立劇場小劇場において上演された森山開次新作『曼荼羅の宇宙』。追加公演も含め全6公演、おかげさまで無事に終了いたしました。
ご来場くださったたくさんの皆さまに心より御礼申し上げます。
公演実現にあたりご尽力くださったすべての関係者の皆さまにも、この場をお借りして御礼申し上げます。

『曼荼羅の宇宙』はいつからスタートしたかといえば、震災直後に始まったNHKBSプレミアム『空海 至宝と人生 第3集 曼荼羅の宇宙』の番組ロケまで遡るような気がしています。震災でいくつかの仕事が延期になる中、たまたまロケが四国・関西だったため予定通り敢行され、空海そして曼荼羅とむきあうことになったタイミングの妙をいまでも覚えています。

その後番組が放送され、公演のお話をいただき、大きなテーマだけに最後まで迷いを抱えながらの年月でした。

春先、宣伝写真を写真家の十文字美信さんがご担当くださることが決定。十文字さんと森山開次の撮影は、息もつけないほどスリリングで素晴らしいものでした。公演にむかう魂をふきこまれ、実際のクリエイションがスタートしたような気がします。

多くの諸先輩方に「自分の好きなようにやればいい。頭で考えすぎるな」といわれながら、気持ちがそこにたどりつけたのはNHKEテレ『日曜美術館』で訪れた瀬戸内海の豊島美術館と、高松の猪熊弦一郎現代美術館への旅だったかもしれません。

お天気が悪いはずがまさかの晴天。青空のもと訪れた豊島美術館のうつりかわる光と影、そよぐ風 雲の流れ、ささやかに響く音の数々、そこに暮らすひとびと・・・ 出会った風景のひとつひとつすべてに圧倒的なインスピレーションをいただきました。

この大きなテーマに一緒にたちむかってくれた、5人のダンサーたち。衣裳のスズキタカユキさん、振付助手のEllaさん。そして音楽の高木正勝さん。

高木さんとは東京と京都で最後までミーティングを重ねながらの作品創り。高木さんの言葉(と踊り!)はいつも新鮮な視点を提供くださり、全員にとって刺激的なクリエイションでした。

照明の足立恒さん、音響の吉澤眞さん、舞台監督の柴崎大さんはじめスタッフの皆さまには最後の最後までお世話になり、御礼が伝えきれない想いです。機材協力をくださったTaguchiさん、山彦さんにも大きな力をいただきました。
そしてこの機会を与えてくださった新国立劇場の皆さまに心より御礼申し上げます。

上演までの過程で多くの出会いがあり、プログラムにクレジットされないたくさんの方にお世話になりました。その中でも特に田中公明さん、書家の岡本光平さん、和紙アーティストの堀木エリ子さん、ビジュアルフォークロアの皆さまに心より感謝いたします。

すべての方と、この時期に、このタイミングでご一緒できたことを心からうれしく思います。

「自由に」という言葉を束縛と呪縛にしてもがいた時間だったようにも思いますが、振りかえると、総じてとても恵まれた、幸せな時間であったといえるでしょう。

期せずして、12月5日9:00〜 NHKBSプレミアムにて『空海 至宝と人生 第3集 曼荼羅の宇宙』が再放送されます。いまあらためて、番組を見返したいと思います。

またいつか、さらにパワーアップしたこの作品で皆さまにお目にかかれることを願っています。このたびはほんとうにありがとうございました。